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マエストロ!

鑑賞日:2月2日(月) あべのアポロシアター・スクリーン3 初回上映
2015年 松竹/アスミック・エース
監督:小林聖太郎
原作:さそうあきら
脚本:奥寺佐渡子
撮影:清久素延
音楽:上野耕路
指揮指導:佐渡裕
エンディング:辻井伸行「マエストロ」

香坂真一:松坂桃李
橘あまね:miwa
阿久津健太朗:古館寛治
村上伊佐夫:大石吾郎
谷ゆきえ:濱田マリ
榊涼子:河合青葉
小泉徹:池田鉄洋
鈴木稔:モロ師岡
可部直人:村杉蝉之介
伊丹秀佳:小林且弥
丹下浩:中村倫也
一丁田薫:斉藤暁
島岡修造:嶋田久作
相馬宏明:松重豊
天道徹三郎:西田敏行

ベートーヴェンの交響曲第五番「運命」とシューベルトの交響曲第七番(八番)「未完成」、この二曲が劇中のクライマックスで奏でられるわけで、物語はそこへ向けて、再結成オーケストラの団員たちとクセモノ指揮者が激しくぶつかりあいながら、至高の音楽を目指すというものだ。

そもそもこの「運命」と「未完成」とくれば、ちょっとクラシックに馴染みの無い素人でも、ワンフレーズ程度は口ずさめるくらいにメジャーな作品で、正直、いまさら感がなくもない。と、最初は思っていたのだこの俺も。
いや、確かに名曲だし、傑作中の傑作であるし、特にベートーヴェンの第五はあまりに作品として完璧すぎて息苦しさすら感じるときがあった。シューベルトの未完成は、完成されていないことで逆に生み出される切なさ、はかなさのようなものが、我々日本人の感性にもマッチするのか、音楽ファンの誰もが好きすぎて、もう聴き飽きた、という部分もあった。

しかしそういう、余りに完璧であまりにポピュラーな名曲だけに、演奏家は常に聴衆の厳しい批判の眼・耳にさらされるのもまた宿命なのだ。なにしろどちらの作品も、オーケストラの交響曲としては演奏時間も短めで、コンパクトにまとまっているから、様々なオケや指揮者でいくらでも聴き比べが可能なのだ。これがワグナーやブルックナーあたりだと、そうおいそれと聴き比べというわけにもいくまい。

つまり、この二曲に関しては、リスナーの誰もがある程度、いっぱしの音楽評論家として立ち向かうことができる数少ない名曲の代表格でもあるわけだ。

さて、この映画「マエストロ!」の中で、世界文化遺産的大傑作交響曲たちはどのように響いているか。

ぶっつぶれたポンコツオケのみそっかすばかりが廃工場に寄せ集められ最初に奏でる音は、アンサンブルもあやしくパワーもひねりもない普通あるいはそれ以下の、単なる音符の羅列。その彼らが、謎の老指揮者に豪腕で引きずり回され、次第に音楽家としての心に目覚め、人間としても再生していく過程がおもしろく、音楽のトリビア的ネタも随所にちりばめられ、ついには大ホールの聴衆の前で至高の音楽を構築するそのカタルシス!

と、まあここまでならこれまでにも、音楽ものやスポーツものをはじめ青春映画や武道、芸道ものなどで散々使い古されたテーマだし見慣れた展開でもある。まあ、好きなジャンルには違いないけどね(笑)。

しかし一筋縄ではいかないのがこの映画。さらにもうひとひねりのおまけエピソードがあって、実はこいつがこの映画のキモ。いやー、やられました。

さそうあきらという漫画家の存在は知っていたし、いくつかの作品は読んだこともあったのだが、この超有名人気作品の存在をなぜかまったく知らず、したがって読んだこともなかったので、予備知識がゼロだった。これもやられた感に拍車をかけた。

コンサートの一日目に「運命」を持ってきて、二日目に「未完成」のシーンで締めるあたりがニクい。

いやー「運命」ってこんなにかっこいい曲だったんだ。「未完成」ってこんなにもせつなく美しい曲だったんだ。わかってはいたつもりだったけど、今回あらためてぶっとんだ。

クライマックスの演奏はドイツ・ベルリン交響楽団。指揮は西田敏行の指揮演技も指導した佐渡裕。これがものすごい音だった。CD買わなきゃ。

演技陣の仕事もすばらしい。この手の作品では演奏演技のリアリティが重要になるわけだが、そこんとこも完璧で、もうそういうこと全く気にならず、ストーリーと音楽に没入できたのもうれしかった。大人気シンガーソングライターのmiwaが女優デビューを飾っているのも話題だが、俺は彼女の唄を紅白でしか聴いたことがない。そもそも最近のJポップにはうといのよ。それでも彼女のキャラクターはとても良かった。しっかり映画に力を与えていると思った。





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